マツシタ シンヤ
MATSUSHITA Shinya
松下 真也 所属 京都産業大学 経営学部 マネジメント学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2024/02 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | 複式簿記による損益計算と取引意思決定の指針機能の検討 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 會計 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 森山書店 |
巻・号・頁 | 205(2),64-75頁 |
総ページ数 | 12 |
概要 | 本稿は,生成直後の複式簿記の記録と考えられる1300年のファロルフィ商会の会計記録と同時代の非複式簿記の記録と考えられる1306年のアルベルティ商会の会計記録を比較し,これらの記録に取引意思決定の指針(企業家による収益性の高い経済取引の特定)機能の達成度合いに差異が生じるか否かを検討したものである。歴史資料の調査により,1300年のファロルフィ商会の会計記録では特定商品販売事業の粗利益を計算するシステムが採用され,利益(損失)が認識されている商品販売事業は継続する(継続しない)といった意思決定を可能にする一方で,1306年のアルベルティ商会の会計記録では財産法を用いて期間利益を計算するシステムが採用され,特定の商品販売事業に係る損益を識別できないため当該意思決定を可能にする情報を提供しないことを明らかにした。 |