ツゲ ヒデアキ   TSUGE HIDEAKI
  津下 英明
   所属   京都産業大学  生命科学部 先端生命科学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2010/08
形態種別 その他
標題 【Helicobacter pyloriの遺伝子を用いた研究 病原因子から分子疫学まで】Helicobacter pyloriのTipαによるヌクレオリンを介した発がん促進機構
執筆形態 その他
掲載誌名 Helicobacter Research
出版社・発行元 (株)先端医学社
巻・号・頁 14(4),258-264頁
著者・共著者 渡邉 達郎,津下 英明,藤井 温子,高橋 淳,藤木 博太,菅沼 雅美
概要 Helicobacter pylori(H.pylori)のTNF-α inducing protein(Tipα)タンパク質は、ほかにホモログをもたない特有の発がん因子である。H.pyloriから分泌されるTipαは、胃粘膜上皮細胞に取り込まれ、TNF-α遺伝子の発現を亢進し、さらに、がん化を促進する。最近、細胞表面に局在しているヌクレオリンをTipαの受容体として見出した。ヌクレオリンは本来核小体のタンパク質であり、正常なマウス腺胃粘膜細胞の膜画分には認められず、胃がん細胞では細胞表面に局在している。ヌクレオリンのこの局在異常は、がん化の過程で生じ、露出した細胞表面のヌクレオリンがTipαと反応することにより発がんが促進されると解釈する。Tipαとヌクレオリンの相互作用は、胃がんの新しい発症機構と考える。(著者抄録)
ISSN 1342-4319
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