オオカワ ヨシフミ
OKAWA YOSHIFUMI
大川 良文 所属 京都産業大学 経済学部 経済学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/03 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | 所得再分配政策としての所得税と輸入関税の比較: アトキンソン型社会的厚生関数を用いて |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 京都産業大学経済学レビュー |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 京都産業大学通信制大学院経済学研究会 |
巻・号・頁 | 8,1-22頁 |
総ページ数 | 22 |
概要 | 本論文では、所得の異なる個人が存在する2 国モデルにアトキンソン型社会的厚生関数を用いることで、所得再分配政策の手段として所得税と輸入関税という二つの税制について比較を行っている。結果は次のとおりである。1)1 国のみが政策を行う場合、所得税による所得再分配政策は、国の総実質収入が減少する一方で国内の格差を縮小させる効率性と公平性のトレードオフが生じるため、公平性がある程度高く評価されないと社会的厚生を改善しないのに対し、輸入関税は国の総実質収入も増加させるため、トレードオフが生じず社会的厚生を必ず改善する。2)両税制は外国の社会的厚生を悪化させるため、自国のみが政策を行う場合に社会的厚生を改善することが可能でも、外国も同様な政策を行うと社会的厚生が悪化する可能性がある。3)両税制とも、社会が公平性を十分高く評価する場合、税率について両国が協調することで社会的厚生を共に改善することが可能である。 |