マツシタ シンヤ
MATSUSHITA Shinya
松下 真也 所属 京都産業大学 経営学部 マネジメント学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/03 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | マレーシア養殖漁業会計の研究 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | グローバル会計研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | グローバル会計学会 |
巻・号・頁 | 2 |
総ページ数 | 17-25 |
担当区分 | 筆頭著者 |
著者・共著者 | ◎松下真也・佐々木隆志 |
概要 | 2006 年から 2015 年にわたってマレーシアの養殖漁業会計を規制してきた FRS 第 204 号『養殖漁業の 会計』は,2016 年に修正 IAS 第 41 号『農業』の逐語版である修正 MFRS 第 141 号『農業』に置き換えら れた。修正 MFRS 第 141 号の適用開始により,マレーシア養殖漁業会計における養殖魚の評価基準は,取 得原価から公正価値へと変更された。また,養殖魚に関する損益計算は,プロジェクトの最終段階で認識さ れる販売収益とそれに対応する原価を構成要素とするものから公正価値変動を構成要素とするものへと変更 された。本論文は,これらの変更を会計思考の観点から分析し,修正 MFRS 第 141 号の適用開始により, 会計思考は,配分による業績測定を志向するものから評価による業績測定を志向するものへと変化したこと を明らかにした。この会計思考の変化は,将来収益もしくは将来の利益の減少リスクに関する情報を提供す るという恩恵を投資家にもたらす可能性がある一方で,不確定の利益情報というノイズをも投資家に提供し てしまう可能性があることを指摘する。 |