ヒラノ アヤコ
HIRANO Ayako
平野 亜也子 所属 京都産業大学 外国語学部 ヨーロッパ言語学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022/03 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | キーボード入力によるTimed Writingが日本人英語学習者のライティングの流暢さと動機づけにおよぼす影響 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 京都産業大学論集 55号 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 京都産業大学 |
巻・号・頁 | (55),25-45頁 |
総ページ数 | 21 |
担当区分 | 筆頭著者 |
概要 | Timed Writingは、英語学習者の英語ライティングにおける流暢性を高める活動として知られている。これまで、第一言語、第二言語ともに手書きによるTimed Writingの効果を検証した研究はなされてきたが、キーボード入力によるTimed Writingの効果を検証した研究は殆どない。そこで本研究では、Microsoft Wordを使用したキーボード入力によるTimed Writingを実施し、英語学習者の英語ライティングの流暢さに与える影響、Timed Writingと英語ライティングに対するモチベーション・不安感・自信感など学習者の認識に与える影響、さらに、英語ライティングの流暢さが有意に向上する時期を検証した。本学の外国語学部に在籍する1年生19名を対象に、第1週目のPre-Timed Writing、12週間にわたるTimed Writingそして最終週のPost-Timed Writingを授業内で実施した。学生は、10分間は間違いを気にせず書き続けるように指示を受け、最終週には質問紙に回答した。Pre-Timed WritingとPost-Timed Writingの総語数の平均を両側検定の対応ありt検定で比較した結果、有意に語数が増加していたことから、キーボード入力によるTimed Writingは英語ライティングの流暢さを向上させることがわかった。そして、12週間のTimed Writingを4フェーズに分け、各フェーズ中に書かれた総語数の平均を、各フェーズ間で対応ありの1元配置分散分析で検討した結果、第1フェーズと第4フェーズ間以外には有意差が見られなかったことから、流暢さの向上のためには10週間程度の活動が必要であることが示唆された。質問紙調査からは、Timed Writingが学生の英語ライティングに対するモチベーションを向上させ、不安感を低減させ、さらに自信感を高めることがわかったが、英語および日本語ライティング全般に対する取り組み意欲を高めるまでには至らなかった。本研究結果に基づき、今後Timed Writingを授業に取り入れる際の注意点と改善策を議論し、提案する。 |
researchmap用URL | https://ksu.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=10754&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1 |