フジイ ヒデアキ
FUJII HIDEAKI
藤井 秀昭 所属 京都産業大学 経済学部 経済学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/08 |
形態種別 | 記事・総説・解説・論説等(その他) |
標題 | 日本のエネルギー安全保障を考える |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 時習館高校創立125周年記念論考集(時習館同窓会東京支部記念誌発行実行委員会編)『みずから考え 自ら成す』豊川堂 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 98-112頁 |
著者・共著者 | 藤井秀昭 |
概要 | 本稿は,20世紀後半以降の日本のエネルギー安全保障問題を考察し,21世紀の第一四半世紀の時点において認識すべき主要課題を論じます。2005年以降のエネルギー市場の外部性の変化として次の6つを取り上げます。①東京電力福島第一原子力発電所事故と日本の原子力政策の課題,②世界の資源埋蔵量評価の上方修正とシェール革命の進展,③再生可能エネルギー利用発電の普及と課題,④新技術の研究開発及び利用普及と課題,⑤日本の西に位置する人口大国中国の動き,⑥米ソ冷戦終結後のグローバリゼーションが惹起させた「常識の非連続的変化」(パラダイムシフト)に対する揺り戻し(backlash),についてです。なお,日本のエネルギー安全保障戦略には有効需要を捉えたグリーン資本主義への移行のための戦略が必要であり,日中韓の3ヵ国の間で信頼関係が確立し,同一の価値観を共有できない限り,生存権,財産権及び「民主主義の民主化」に影響を与える「東アジアのエネルギー環境共同体構想」が実現される可能性は極めて小さいことを強調しています。 |