イカザキ ヤスエ   IKAZAKI YASUE
  伊ヶ崎 泰枝
   所属   京都産業大学  外国語学部 ヨーロッパ言語学科
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 1996/10
形態種別 研究論文
標題 『レ・マンダラン』における語りについて
執筆形態 単著
掲載誌名 『広島大学フランス文学研究』
掲載区分国内
出版社・発行元 広島大学フランス文学研究会
巻・号・頁 (15),56-66頁
総ページ数 11
概要 『レ・マンダラン』は、作中人物アンリの視点に内的に焦点化された三人称の語りと、作中人物アンヌの一人称の語りとの、章ごとの規則的交替という構造をとっている。三人称の語りにおいては、作中人物や出来事は外側から描写されている。一方アンヌの独白は人物を内面からとらえており、作品に次元の異なる視点をもたらしている。作者の自伝的要素の流入を促す一人称の語りは、初期の小説作品から一連の回想録作品への転換点を示している。