イカザキ ヤスエ
IKAZAKI YASUE
伊ヶ崎 泰枝 所属 京都産業大学 外国語学部 ヨーロッパ言語学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/12 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | ボーヴォワールの作品における「日記」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『広島大学フランス文学研究』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 広島大学フランス文学研究会 |
巻・号・頁 | (36),10-21頁 |
総ページ数 | 12 |
概要 | 日記の形式は、紀行文においてはアメリカでの日々の瑞々しい記録の模倣、そして小説においては女性の自己欺瞞を照らし出す鏡としての役割を果たしている。他方、回想録『女ざかり』と『或る戦後』においては、日記の挿入は語りの断続的な中断いわゆる綻びを示している。回想録最終巻『別れの儀式』において、この構成のない日記という形式は、もはや未来に目標を据えて生きる年齢を終えた語り手の晩年の記録に意外な存在感を示している。 |