マツシタ シンヤ
MATSUSHITA Shinya
松下 真也 所属 京都産業大学 経営学部 マネジメント学科 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/04 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | 損益計算の構造と経済危機 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 松山大学論集 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 松山大学総合研究所 |
巻・号・頁 | 30(1),139-154頁 |
概要 | 本稿では,先行研究に基づいて,持分価値やその他の資産価値がファンダメンタル・バリュー以上に上昇し,それが急落することで経済危機が生じるという経済危機発生のメカニズムを明らかにした上で,原価主義会計と時価主義会計が経済危機を引き起こす原因になるか否かを分析している。この分析の結果,原価主義会計では,損益計算の構造上,将来キャッシュ・インフローの割引現在価値以上の価値が資産評価額として付されることがないため,ファンダメンタル・バリューを超えた持分価値が付される可能性が低いという仮説と,時価主義会計では,損益計算の構造上,企業が実際に獲得するキャッシュ・インフローとは無関係の市場価格の変動に基づいて資産評価額が付されるため,ファンダメンタル・バリューを超えた持分価値が付される可能性が高いという仮説を導出した。 |