概要 | 幹細胞研究の成果が社会において最大限に生かされるためにはさまざまな活動が必要である.そのひとつは基礎研究や臨床への応用のための社会的枠組みや研究指針の整備であり,効果的な社会的議論を行なうためには,社会への研究情報の発信や対話の場づくりなども重要である.本稿では,国内外の研究指針の整備状況と課題を紹介し,幹細胞研究に関する情報蓄積の重要性,マスメディアや研究者参加型の科学コミュニケーション活動の活性化の重要性についても論じる.いま,幹細胞研究にかかわる人々が分野をこえて対話し協力することが求められている.(著者抄録) |