カトウ ケイコ   KATO KEIKO
  加藤 啓子
   所属   京都産業大学  生命科学部 先端生命科学科
   職種   教授
研究期間 1997
研究課題 2. シアル酸修飾が制御する精神神経疾患発症機構の解明
実施形態
概要 てんかん患者の30%が,睡眠障害,うつ,不安障害を含む神経精神障害を示し,薬剤の副作用がその原因のひとつと考えられているが,そのメカニズムは不明である。一方で,シアル酸転移酵素(ST3Gal4)を欠損したマウスは,てんかん発症を消失した副作用として,睡眠障害,うつ,不安障害を発症するマウスであった。これは,ST3Gal4を欠失したマウスがてんかん発症と,うつや不安障害といった神経症状の分子基盤の解明に役立つモデルとなることを示す。本研究では,シアル酸修飾を受ける基質を探索し,シアル酸化がどのようにてんかんや,その併存症や副作用(情動系障害)に関わるのかについて研究を進めている。