タケウチ シゲオ   TAKEUCHI SHIGEO
  竹内 茂夫
   所属   京都産業大学  文化学部 国際文化学科
   職種   教授
研究期間 2008
研究課題 初期バロック音楽の様式と実践
実施形態
概要 ルネサンスのポリフォニー/対位法による「第一技法」と,通奏低音を用いた協奏様式の「第二技法」が混在する初期バロック期(1600年前後〜1650年頃)は,音楽史の上で大変興味深い時期である。一方で,それらにアプローチするには様々なことを学ばねばならず演奏される機会が多いとは言えない。そのために,自らリコーダーを用いての演奏を行い,演奏団体をお招きしてのコンサートも行なっている(音楽文化論特別講義/聴覚文化セミナー)。  また,その時期に様々な楽器や歌のために書かれた,大きな音価をどのように分割して装飾するかというディミニューション(パッサッジョ)についての教則本は,当時の演奏技法を知る上で不可欠な書物である。  当時出版された曲についてはファクシミリのままで現代譜が存在しない曲も多い。それらの校訂を行なうことも目指している(近著「バルトロメ・デ・セルマ・イ・サラベルデ作 〈高音楽器のためのカンツォン第 3 番〉のファクシミリ (1638) 校訂」『京都産業大学論集 人文科学系列』 47)。