ナカムラ ノブヒロ   NAKAMURA NOBUHIRO
  中村 暢宏
   所属   京都産業大学  生命科学部 先端生命科学科
   職種   教授
研究期間 1998~1999
研究課題 シス・ゴルジ・マトリックス蛋白質GM130のゴルジ槽局在機構及びその機能解析
実施形態 科学研究費補助金
研究委託元等の名称 日本学術振興会
研究種目名 奨励研究(A)
研究者・共同研究者 中村 暢宏
概要 (1)GM130のゴルジ体膜への局在化を、パルスチェイス細胞分画による実験、培養細胞へのタンパク質の微細注入法を用いた小胞体-ゴルジ体間輸送の阻害実験、試験管内転写翻訳系を用いたのゴルジ膜への組み込み実験によって解析した。その結果、GM130が細胞質で合成された後、すみやかにかつ小胞体などを経由する事なく直接ゴルジ体に局在する事を明らかにした(第52回、日本細胞生物学会大会発表)。(2)トランス・ゴルジに局在し、GM130と非常に良く似た構造を取るgolgin97に着目し、ラットのgolgin97のcDNAをクローニングし抗体を作成してその局在を解析した現在までにgolgin97がゴルジ体膜に塩感受性で結合している表在性の膜タンパク質であること、分子のC末端部分が局在に十分である事を明らかにした(第72回、日本生化学会大会発表)。これらの結果は現在論文発表の準備を進めている。(3)ゴルジ体の構造タンパク質を濃縮した分画に多く含まれる4種のタンパク質の同定を行ったところ、これらが、ERGIC53、MG160、GPP130、clathrin heavy chain であることが明らかとなった。現在、これらのタンパク質とGM130の相互作用を探っている。
PermalinkURL https://researchmap.jp/nnosaru3/awards/1908906