イトウ マサタカ
ITO MASATAKA
伊藤 正隆 所属 京都産業大学 経営学部 マネジメント学科 職種 准教授 |
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研究期間 | 2021/04~2024/03 |
研究課題 | 予算スラックの利用によるポジティブな影響の解明 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 日本学術振興会 |
研究種目名 | 基盤研究(C) |
研究機関 | 京都産業大学 |
研究者・共同研究者 | 伊藤 正隆 |
概要 | 本研究は,予算スラックの形成に関して上位者に焦点を当て,(1)予算スラックが組織に及ぼすポジティブな影響,および(2)予算スラックの利用局面に対する上位者によるコントロールの内容,について理論的かつ実証的に解明することを目的としている。 上述の研究目的に対して,2021年度における実施計画は,本研究の基礎となる文献レビューおよびインタビュー調査を中心に実施予定であった。また,そうしたレビューおよびインタビュー調査によって予算スラックが組織に影響を及ぼすと考えられる影響およびその背景を洗い出す予定であった。また合わせて,予算スラックの利用局面に対する上位者によるコントロールの内容に関しても,インタビュー調査において聞き出す予定であった。 上記の計画に対して,文献レビューの結果の一部を文献にまとめており、2022年度の4月において公刊予定である。そこでは、予算スラックが組織の長期的志向を促進することや,研究開発などの創造性が必要とされる部署においては,ある程度の予算スラックが存在する方が有効であるとの実証結果が報告されている。予算スラックのポジティブな影響に関する研究は,近年新たに取り組まれてきた内容であり,先行研究の蓄積は多くないが,これまでの先行研究を整理し,まとめておくことは,一定の意義があり重要である。 一方で,コロナ禍が続いた影響により,想定していたインタビュー調査がほとんど実施できていない。これによりインタビュー調査から得られる予定であったデータを得ることができていない。結果的に,インタビュー調査の内容等をまとめた成果を学会等にて報告予定であったが,実際に公表するには至っておらず,研究成果として残せていない部分が本年度において反省すべき点である。 |
PermalinkURL | https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21K01829 |