タカシマ ヒデヒロ   TAKASHIMA HIDEHIRO
  髙嶌 英弘
   所属   京都産業大学  法学部
   職種   教授
研究期間 2013~2015
研究課題 ドイツ契約法の現代化と日本法
実施形態
研究制度 科学研究費補助金
概要 本研究の計画に従って、ドイツ契約法の現代化の展開過程を分析する作業をおなった。その際、必要な文献を蒐集した。世界的動向やEU法の影響を見据えながら消費者法の私法化現象を批判的に検討した。次に、契約法の外郭的秩序となる不正競争防止法の領域との関連に留意して、その契約法への影響を解明する。さらに日本法への示唆を得る。 以上の目的を達成するための具体的作業を行った。第1に、ドイツの契約法の動向、とりわけ私法的規制の原理論レベルとその具体的内容分析。その際、民法における個人保護の射程と消費者保護の必要性との関係に着目した。とくに、フォルナゼーア主任研究員(マックスプランク研究所)を招聘し、ドイツの契約規制(強行的契約法)の問題点を検討するための研究会を行った。この成果については発表する予定である。関係して、消費者概念について比較法的な検討を行った。第2に、不公正取引方法指令、消費者信用法指令、消費者の権利指令、ヨーロッパ共通売買法規則提案等が素材として検討を行った。第3に、ドイツ契約法の現代的展開をヨーロッパ各国および日本法の視点から検討した。内外の研究者との共同作業などにより、ドイツ契約法