カワイ ユキコ
KAWAI YUKIKO
河合 由起子 所属 京都産業大学 情報理工学部 情報理工学科 職種 教授 |
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研究期間 | 2020/04/01~2024/03/31 |
研究課題 | Society5.0における社会課題解決に向けた利用者誘引型低遅延MaaS基盤 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 日本学術振興会 |
研究種目名 | 基盤研究(A) |
研究機関 | 大阪大学 |
研究者・共同研究者 | 下條 真司,義久 智樹,土井 健司,葉 健人,大平 健司,佐々木 勇和,松本 哲,木戸 善之,河合 由起子 |
概要 | 本研究では、移動方法選択のインセンティブとしてMaaSマイルを提案し、利用者誘引型低遅延MaaS基盤を研究開発した。令和2年度には、研究項目を3項目に大別し、効率的に研究を進めた。 研究項目1「MaaSマイルの計算方法」:本研究項目では、社会課題解決と利用者利益を柔軟に関連付けられるMaaSマイルの計算方法を明らかにする。令和2年度には、これらを考慮して数値化したインセンティブの指標となるMaaSマイルを提案した。また、MaaSマイル算出に必要となる要因を検討し、それら要因を取得管理する基盤構築を行った。 研究項目2「MaaSマイルの計算に必要なデータを低遅延に収集、分析する方法」:本研究項目では、利用時の利用者の嗜好や体調、車両状況を低遅延に把握する方法を明らかにする。令和2年度には、地上有線ネットワーク・無線LAN・LTE(通信キャリアによるサービス)を取り混ぜたネットワークを構築し、シミュレーション評価と実機調査を行った。データ分析については、利用者の登録情報や過去に利用した移動方法、および利用者の現在の位置情報等から低遅延に分析する方法を明らかにする。令和2年度には、前期において収集データの設計に基づき、分析アルゴリズムの検討を実施し、プライバシや通信量が課題として挙げられた。そこで、分散機械学習技術のひとつである連合学習に注目し、技術開発およびオープンデータを用いて評価を行った。 研究項目3「利用者誘引型低遅延MaaS基盤の社会実装」:本研究項目では、利用者誘引型低遅延MaaS基盤を構築し社会実装を行い、社会に受け入れられやすくかつ利用されやすいMaaS基盤を明らかにする。令和2年度には、数台のスマートバイクを用いた小規模な環境でデータ集配信の評価実験を行った。 |
PermalinkURL | https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20H00584 |