タマダ ハルアキ   TAMADA HARUAKI
  玉田 春昭
   所属   京都産業大学  情報理工学部 情報理工学科
   職種   教授
研究期間 2020/04~2024/03
研究課題 ソフトウェアバースマークによる実践的なソフトウェアの盗用検出
実施形態 科学研究費補助金
研究委託元等の名称 日本学術振興会
研究種目名 基盤研究(C)
研究機関 京都産業大学
研究者・共同研究者 玉田 春昭,神崎 雄一郎
概要 本研究の目的は,専門知識なしに,ソフトウェアの盗用の検出が行えるシステムの構築にある.ソフトウェアの盗用検出には,従来から取り組んでいる,実行ファイルからある観点における情報の集合を抽出・比較することで類似性を計測するソフトウェアバースマークを用いる.そのバースマークを対象に (A) 動的バースマークの抽出の自動化,(B) バースマークの判定基準の改善,(C) 検査対象規模の拡大,(D) バースマークの堅牢性評価という4つの研究課題を挙げている.従来,動的解析が必要な動的バースマークの抽出には,プログラム中の同じような実行経路を通るようにする必要があり,人手による入力の調整が必要であった.しかし,先行研究により,原告ソフトウェア(盗用ではない,出自が明らかなもの)に限れば,単体テストを用いることで動的バースマークの自動抽出が行えるようになった.これを踏まえて,被告ソフトウェア(盗用されたものかを判定したいもの)に対しても動的バースマークの自動抽出を試みるのが本研究である. 本年度は,主にソフトウェア保護技術の堅牢性評価に取り組んだ.具体的にはLLVM IRコードの難読化,そして,動的名前難読化技術の逆変換に取り組んだ.これら難読化技術はソフトウェア保護技術のうちのソフトウェアを不正な利用から保護するための技術であり,難読化によりバースマークが大きく変化させられる例もある.そのため,難読化手法の逆変換や難読化によりどのようにソフトウェア,さらにはバースマークが変化するかを把握する必要がある. 一方,加えて,プロジェクトの特徴から,ソフトウェアの特徴を特定できないかを探るため,Project as a City の概念を取り入れたプロジェクト可視化のためのツールの作成に取り組んだ.
PermalinkURL https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K11761