千葉 悠志 所属 京都産業大学 国際関係学部 国際関係学科 職種 准教授 |
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研究期間 | 2019/04/01~2022/03/31 |
研究課題 | 計量テキスト分析を用いた現代中東における新たな政治的動員に関する実証研究 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 日本学術振興会 |
研究種目名 | 基盤研究(B) |
研究機関 | 立命館大学 |
研究者・共同研究者 | 末近 浩太,木下 博子,千葉 悠志,山尾 大 |
概要 | 2020年度は、第1に、収集したアラビア語原典資料の解析を通したシリア、レバノン、イラク、エジプトの政党指導者や民兵組織の幹部などのエリートの言説分析を行った。その結果、中東諸国において、選挙の際の大衆動員の戦略として宗派や部族といった伝統的紐帯が用いられるケースが多いことがあらためて明らかになった。第2に、RとPythonを用いたアラビア語のテキストのビッグデータを対象とする本格的な計量テキスト分析を開始した。具体的には、いくつかの重要なイベント(外国の介入、テロ事件、軍事衝突、選挙など)を設定し、その前後で政治動員に用いられたキーワードとその構造がどのように変化したのか、時系列的変化を検証するための多変量解析(潜在意味測定; LSS)によって明らかにした。 これらの分析と結果については、国内でオンラインを用いた研究会の開催を通じて精緻化し、国内外の学会(日本マス・コミュニケーション学会、Southern Political Science Association Annual Conference)で報告し、一部の成果については分担者の単著のかたちで刊行した。 なお、計画当初より予定していたレバノンとエジプト、および英国での聞き取り調査については、Covid-19のパンデミックを受けて、21年度に延期を余儀なくされた。 |
PermalinkURL | https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19H04374 |