タカシマ ヒデヒロ   TAKASHIMA HIDEHIRO
  髙嶌 英弘
   所属   京都産業大学  法学部
   職種   教授
研究期間 2004~2006
研究課題 EU消費者保護法の展開と広告規制法・不正競争防止法の対応
実施形態
研究制度 科学研究費補助金
概要 2007年3月には、比較法センターと共同で、消費者被害の金銭的救済のための調査を行った。とりわけ、ドイツのドイツ新不正競争防止法に新たに設けられた利得剥奪請求権の実際の運用状況を調査するとともに、ベルリンの消費者総連盟、ハンブルク消費者センターにおいてインタビューを行った。その結果、3件の訴訟が提起され、そのうち1件については消費者団体勝訴の判決であった。その他、個別の消費者の被害を束ねて訴える集団訴訟の形態もみられた。 さらに、全研究期間を通じて、全体として、ドイツ不正競争防止法の動向、ヨーロッパ契約法、ヨーロッパ消費者契約法の動向について新たな展開が存在することを発見できた。 また、ドイツ法における消費者保護法の動向、EU不公正商慣行指令についても引き続き研究を深めることができた。また消費者法の一部として重要となる消費者信用法への展開も行った。こうした成果を前提として、日本法への展開も行った。