イカザキ ヤスエ
IKAZAKI YASUE
伊ヶ崎 泰枝 所属 京都産業大学 外国語学部 ヨーロッパ言語学科 職種 准教授 |
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研究期間 | 2024/04~ |
研究課題 | ボーヴォワール作品にみる演劇界の要素:作中人物への投影に関する分析 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
採択フラグ | 採択 |
研究種目名 | 基盤研究(C) (一般) |
研究機関 | 京都産業大学 |
科研費研究課題番号 | 24K03783 |
科研費分類 | ヨーロッパ文学 |
代表分担区分 | 研究代表者 |
代表者 | 伊ヶ崎 泰枝 |
概要 | フランスの作家・フェミニストであるシモーヌ・ド・ボーヴォワールの主要作品において演劇界が果たす役割は看過できない。小説『招かれた女』『人はすべて死す』『レ・マンダラン』の創作にあたっては、親交のあったパリ演劇界の人々に着想を得て多くの作中人物を創出した。エッセイ『第二の性』では、演劇に携わる女性の考察を通して自由・ナルシシズム・芸術活動・身体と老いといった多彩なテーマを論じた。さらに一連の回想録では演劇人シモーヌ・ジョリヴェの生涯に多くのページを割いた。このようにボーヴォワールの著作は演劇界と不可分の関係にあると言えるが、同時代の演劇界・演劇人という切り口での研究はほとんど例がない。そこで本研究課題では小説・エッセイ・回想録等を横断的に分析し、演劇界が作品に織り込まれる経緯を検証する。さらに、そこに体現されたフェミニズムと歴史に対する責任を捉えることで、ボーヴォワール研究に新たな解釈を加える。 |