タカハタ ジュンコ
TAKAHATA JUNKO
高畠 淳子 所属 京都産業大学 法学部 職種 教授 |
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研究期間 | 2007~2008 |
研究課題 | 「「ソーシャル・インクルージョン」の現状と課題-障害者雇用をめぐる学際的研究を通して」 |
実施形態 | 競争的資金等の外部資金による研究 |
採択フラグ | 採択 |
研究委託元等の名称 | ユニベール財団 |
研究制度 | その他の研究制度 |
代表分担区分 | 研究代表者 |
代表者 | 高畠淳子 |
連携研究者 | 山下麻衣、中野智世 |
概要 | 本研究は、障害のある人への就労支援と雇用に着目し、ソーシャル・インクルージョンの現状と課題を学際的に検討するものであり、内容は次のように要約される。第1に、ソーシャル・インクルージョンのためにワークフェア政策をとる場合は、就労の範囲を拡大したとしても、障害のある人の中には対象外とされる者が生じる。そのため、労働中心主義に陥らず、その他の方策も併せて実施する必要がある。第2に、障害者差別禁止法は、障害者の主体的な権利保障として重要であり、また雇用上の障害者差別については、使用者に合理的配慮義務を課すことで実質的な機会の平等が保障される。特に合理的配慮については、集団的なアプローチであった雇用率制度とは異なり、使用者に個別的な対応を求める点で意義がある。第3に、福祉的就労の場においても、ビジネスの観点を導入することで、利益面で一定の改善がみられ、また、就労を通じて、障害のある人に主体的な生き方を模索するきっかけが与えられることが確認できた。 |