オダ ヒデノリ
ODA HIDENORI
小田 秀典 所属 京都産業大学 経済学部 経済学科 職種 教授 |
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研究期間 | 2017/06/30~2020/03/31 |
研究課題 | 実験歴史学の構築に向けて |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 日本学術振興会 |
研究種目名 | 挑戦的研究(萌芽) |
研究機関 | 京都産業大学 |
科研費研究課題番号 | 17K18570 |
研究者・共同研究者 | 齊藤 健太郎,周 艶,小田 秀典,山内 太 |
概要 | 本研究「実験歴史学の構築に向けて」は、歴史研究に社会科学の成果である経済学実験の手法を取り入れることを目指している。そのために、実験と歴史を結びつける方法を構築すること、実験歴史学を計画・実施・評価するための一連の具体的な手続きを確定すること、各国・地域における社会経済的制度の形成について試験的な実験を行うことを目的としている。本年度は前年度に行った経済学実験の結果を分析・検討するとともに、歴史実験を構築するためのデータ収集と入力を行った。 前年度、小田秀典(研究分担者)を中心に行った試験的な実験であるタカ・ハトゲーム結果を拠点校(京都産業大学経済学部)において、数回の研究会を通じて分析し、歴史学実験を行うため、歴史事象から抽出したモデルを作成するための諸条件を検討した。 その結果、タカ・ハトゲームを近世および近代史における争議のためのモデルとすることとし、齊藤健太郎(研究代表者)は19世紀末から20世紀初頭のイギリスにおける争議資料調査のためにイギリス出張を行った。労働組合及び企業連合による資料をウォーリック大学近代資料センター Modern Record Centreで、政府資料を国公文書館において調査した。前者の資料が多量であったため、2回にわたる資料収集(撮影)を行ったほか、歴史研究の文献的資料を収集した。また、山内太(研究分担者)は近世期における百姓一揆情報のデータを継続して作成している。具体的には、青木虹二『百姓一揆の年次研究』(新生社1966年)に記載された内容をもとに、藩名、地域名、一揆の原因・要求、一揆の形態等の情報をデータベース化している。全体の約八割が終了している状況である。このデータベース完成の暁には、日本史における歴史実験のための基礎的情報提供を行い、歴史実験を行う。また、日本の文書館・図書館等においても、資料調査および収集を行った。 |