ミヨシ ヒロユキ   MIYOSHI HIROYUKI
  三好 博之
   所属   京都産業大学  理学部 数理科学科
   職種   教授
研究期間 2003~2004
研究課題 計算の哲学-計算概念の原理的再構築
実施形態 科学研究費補助金
研究委託元等の名称 文部科学省
研究種目名 基盤研究(B)
研究機関 京都産業大学
科研費研究課題番号 15320007
代表分担区分 研究代表者
研究者・共同研究者 三好博之,檜垣立哉,郡司幸夫,戸田山和久
概要 三好は計算が二つの意味で記述不可能であるという困難を明確にし,リフレクションと呼ばれる計算から着想を得た形而上学的装置一式を導入してこの困難を間接的に手懐けるというアプローチを見いだした。その記述と理解のためにHume-Bergson形式と呼ぶ記述形式を導入し,これらと上記の困難を結びつけて,その困難を超えた明証的な理解があり得ることを示した.さらにこれが時間論における入不二の考察と近いことを示した。また精神病理学および物理学への応用に向けて予備的な研究を行った。 戸田山は今までFieldらにより主に数学と物理学について議論されている認識論の自然化を,現象としての計算に適用する場合の問題点について,普遍的な計算概念よりもむしろ個別の事例について検討を行うことにより研究を行った.そこでは認識論の自然化と同時に実在論を擁護する立場を強調した。 郡司は動的情報射を用いた動的・局所的意味論に関する研究を行った。さらに観測由来ヘテラルキーの理論についての研究を行い,ゆらぎを持つ環境の中で頑健な挙動を示すシステムの一般的理論を展開した.現在これらはオープンリミットというアイデアとして一般化されつつある。 檜垣は西田幾多郎の哲学において議論されている数理的な議論が現象としての計算という観点から見ると重要な意味を持つことを見出し,このことについて検討を重ねた.その際西田およびドゥルーズの生命...
PermalinkURL https://kaken.nii.ac.jp/p/15320007