須永 恵美子
   所属   京都産業大学  文化学部
   職種   准教授
研究期間 2021/04/01~2026/03/31
研究課題 デジタル・コミュニケーション時代のウルドゥー語の地位を巡る基礎的研究
実施形態 科学研究費補助金
研究委託元等の名称 日本学術振興会
研究種目名 若手研究
研究機関 京都大学
代表分担区分 研究代表者
研究者・共同研究者 須永 恵美子
概要 本研究の目的は、グローバル化した現代における南アジアを中心とした言語文化の理解のため、ウルドゥー語のコミュニケーションに関する基礎的な研究基盤をつくり上げることにある。1年目の本年は、南アジアで出版された宗教関連一次資料および翻訳資料の収集・分類と、イスラーム復興における南アジア系宗教諸勢力と翻訳機関の活動の整理に取り組んだ。 第4回「アジアにおける南アジア地域研究コンソーシアム」シンポジウムにおいては、本研究の対象となっている南アジアの宗教団体を中心に、宗教書とその翻訳をによる思想の国外発信について発表した。同様に、第14回アジア中東学会連合(AFMA)大会・兼・第29回韓国中東学会国際会議に置いては、南アジアと中東(オマーン)の事例から、宗教ネットワークのコネクティビティについて議論した。 また、資料を分析するデジタル・ヒューマニティーズ的手法の習得のため、イスラーム信頼学のC01班の勉強会への参加や、ハンズオンセミナーなどで情報収集を行なった。特に、ヨーロッパの大学を中心に開発されたTranskribusという機械学習ソフトにより、アラビア文字を使ったウルドゥー語のテキスト化を試行している。人文情報学的手法を使った最初の成果公開として、日本南アジア学会ではデジタル・ヒューマニティーズ的手法により、ウルドゥー語のAI-OCRについて、その試作段階を公開し、ウルドゥー語の手書き資料の効率的なデジタル・テキスト化についての道筋を議論した。 デジタル・アーカイブを使った研究として、ポルトガルで行われた国際宗教観光・巡礼学会にオンライン参加し、パキスタン国内の巡礼を事例に、歴史新聞の活用を試みた。
PermalinkURL https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21K17936