ウチダ ケンイチ
UCHIDA KENICHI
内田 健一 所属 京都産業大学 外国語学部 ヨーロッパ言語学科 職種 准教授 |
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研究期間 | 2023~2024 |
研究課題 | ダンヌンツィオ文学におけるナショナリズム |
実施形態 | その他の補助金・助成金 |
研究機関 | 京都産業大学 |
代表分担区分 | 研究代表者 |
概要 | 2021年はイタリア語の父と見なされる詩人ダンテの没後700周年にあたり、応募者が勤務する京都産業大学では国際シンポジウム「今、ダンテを問う」が開催された。本研究のテーマである詩人ダンヌンツィオは、ダンテをイタリア・ナショナリズムのシンボルとして、しばしば作品に取り上げた。ダンヌンツィオの晩年の邸宅であり、現在は彼の記念館となっているヴィットリアーレでは、両者をテーマとする展覧会が開催され、ダンヌンツィオ文学におけるナショナリズムが注目された。また、2019-20年はダンヌンツィオがフィウーメ(現クロアチアのリエーカ)の町を占領した100周年にあたり、様々な記念行事が開催され、多数の出版物が刊行されて、彼の文学におけるナショナリズムについて議論された。その基盤にあるのは、西洋古典文学とイタリア文学の伝統である。本研究では、ダンヌンツィオ文学における西洋古典文学とイタリア文学の伝統の再創造を分析し、そのナショナリズムの特質を明らかにする。 |