スガワラ ショウ   SUGAWARA SHO
  菅原 祥
   所属   京都産業大学  現代社会学部 現代社会学科
   職種   准教授
研究期間 2020/04~2024/03
研究課題 冷戦期における時間的・空間的想像力および生活空間の変容をめぐる比較研究
実施形態 科学研究費補助金
研究委託元等の名称 日本学術振興会
研究種目名 基盤研究(B)
研究機関 京都産業大学
代表分担区分 研究代表者
研究者・共同研究者 菅原 祥
概要 本年度は、コロナ禍により海外渡航および国内調査等が制約を受けたことにより、主に資料・文献研究および基本的な理論研究を行うことにより各自の研究テーマについて研究を進め、成果公開をすると同時に、オンライン研究会を2回開催し、メンバー間の研究内容の共有に努めた。まず、11月の研究会においては科研費メンバーの田中と菅原が発表を行った。田中は「居留民の文学ー1920年代の東欧とドイツを中心に」というタイトルでベルリンという都市空間をウクライナからやってきたイディッシュ語作家を中心とした「居留民の文学」を通して捉える試みを行なった。また菅原は、「産炭地をめぐる記憶と表象――ポーランドの炭鉱住宅をめぐって」というタイトルで発表を行い、ポーランドの炭鉱団地をめぐる記憶と表象の分析を行なった。3月の研究会では、研究協力者の金瑛氏(関西大学)に「 集合的記憶論と空間論の接点――アルヴァックスを中心に」というタイトルで発表を行っていただき、本科研において最重要の理論的基盤の一つであるアルヴァックスの記憶論と空間論について有益な議論を行いつつ、理解を深めることができた。 また、本科研の目標の一つである(SFをはじめとした)文学的想像力と社会学的想像力の接続を目指すという試みの一環として、「トポフィクション研究会」と題したオンライン読書会を2回開催した。9月の読書会ではモリ・カイネイ氏に劉慈欣『三体』について、1月の読書会では科研費メンバーの佐野がJ・G・バラードの高層住宅SF『ハイ・ライズ』について発表を行った。
PermalinkURL https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20H01587