オダ ヒデノリ
ODA HIDENORI
小田 秀典 所属 京都産業大学 経済学部 経済学科 職種 教授 |
|
研究期間 | 2003~2004 |
研究課題 | 共創的意思決定システムの理論構築と検証 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 日本学術振興会 |
研究種目名 | 基盤研究(B) |
研究機関 | 東京大学 |
科研費研究課題番号 | 15310113 |
研究者・共同研究者 | 上田 完次,小田 宗兵衛,馬場 靖憲,藤井 信忠,山田 和明 |
概要 | 本研究では,不完全情報問題を共創システムの概念にもとづき扱おうとするものである.共創とは単独の行動主体のみでは解けない問題を,複数の行動主体の相互作用の結果として有効解を創発する集合的意思の形成過程と捉える.計算論的創発,ゲーム理論,産業政策論の立場から理論的に追究するとともに,計算機実験.被験者実験,フィールド調査の手法により検証を行い,共創的意思決定システムの確立を目指し研究を推進した. 研究成果は以下の通りにまとめることができる. 1.共創的意思決定システムの理論構築 共創的意思決定システムの理論について,その基本概念とモデリング,および研究フレームを示し,共創的方法論が研究対象とする実世界ジレンマについての考察を行った. 2.経済主体間の共創的意思決定:リサイクルシステムにおける行動主体の意思決定 意思決定主体として,リサイクルシステムにおける生産者,消費者,回収業者,処理業者をモデル化し,適切に廃棄物が回収できるようなリサイクルシステムの分析を行い,制度設計の問題について考察し,共創的意思決定による問題解決の有効性を示した. 3.人工システムにおける共創的意思決定:生産システムにおける作業分担の自己組織化 作業者として人を生産システムに導入し,複雑な半導体生産において効率的な作業分担が自己組織化できていることを確認し,人工システムにおける共創的意思決定の有効性を示した. 4.企業間における共創的意思決定:インターネットビジネスにおけるユーザーの意思決定モデルの構築 インターネットビジネスにおいて,企業のコンテンツ開発を支援することを目指し,インターネットユーザーの意思決定モデルを構築し,実際のWebアクセスログを用いて,その有効性を示した. |