ウチダ ケンイチ
UCHIDA KENICHI
内田 健一 所属 京都産業大学 外国語学部 ヨーロッパ言語学科 職種 准教授 |
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研究期間 | 2022~2023 |
研究課題 | ダンヌンツィオの文学とナショナリズム |
実施形態 | その他の補助金・助成金 |
研究機関 | 京都産業大学 |
代表分担区分 | 研究代表者 |
概要 | 2021年はイタリア語の父と見なされ、イタリア・ナショナリズムのシンボルである詩人ダンテの没後700周年にあたり、また、詩人ガブリエーレ・ダンヌンツィオが晩年の邸宅としたヴィットリアーレの造営100周年にあたることから、この両者をテーマとする展覧会がヴィトリアーレで9月から12月まで開催され、ダンヌンツィオの文学とナショナリズムが注目されることになる。2019年から2020年にかけては、ダンヌンツィオがフィウーメ(現クロアチアのリエーカ)の町を占領した100周年にあたり、様々な記念行事が開催され、多数の出版物が刊行されて、彼の文学とナショナリズムについて議論された。彼のナショナリズムの基盤にあるのは、西洋古典文学(ホメロス、ウェルギリウス、オウィディウス)とイタリア文学(ダンテ、マキアヴェッリ、カルドゥッチなど)の伝統である。本研究では、ダンヌンツィオの作品において西洋古典文学とイタリア文学の伝統がどのように再創造されているのかを分析し、その文学とナショナリズムの特質を明らかにすることを目指す。 |