川上 雅弘
   所属   京都産業大学  生命科学部 産業生命科学科
   職種   准教授
研究期間 2021/04/01~2024/03/31
研究課題 アレルギー罹患児のQOL向上に向けた中核的役割を担う機関としての学校のあり方
実施形態 科学研究費補助金
研究委託元等の名称 日本学術振興会
研究種目名 基盤研究(B)
研究機関 茨城大学
研究者・共同研究者 石原 研治,平澤 典保,瀧澤 利行,古池 雄治,川上 雅弘,野口 悦
概要 本研究はアレルギー疾患対策を総合的に推進する中、学校の現状を把握し、罹患児と社会に対してアレルギー疾患の中核的機関となるため問題点とその改善策、学校の優位性を検討することを目的とし、1年目は以下の研究を遂行した。 (1)「学校教職員のアレルギー疾患の理解の把握」アレルギー疾患罹患児の多い小・中・特別支援学校の教職員に対してアレルギー疾患の理解の現状を把握するための質問紙調査を行い、担任などを担う一般教諭は保護者との連携において不安を有している結果が示唆されてきた。(2)「アレルギー疾患研修時に使用できる教材の開発」食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、花粉症について、学校の教員等がアレルギー罹患児や健常児、あるいは保護者や教員などと連携できるためのケースを作成した。(3)「アレルギー疾患の緊急時対応能力の育成」茨城大学教育学部養護教諭養成課程3年次大学生15名を対象として講習会を行った(90分×8回)。(4)「薬学的視点から学校薬剤師と学校教員との連携」宮城県薬剤師会副会長(学校薬剤師担当)の北村哲治氏による「地域で薬剤師職能を活かす! 学校薬剤師と環境衛生について」を開催し、オンラインで薬学部の学生とともに、石原の所属する茨城大学の教育学部の学生にも配信し、学校薬剤師と学校教員との連携における課題を調査した。また、薬剤師の業務を一般の方が理解できるような双六ゲームの試作や、花粉症・食物アレルギー症候群のメカニズムを説明する教材の開発を行った。(5)「医学的視点から学校生活管理指導表の活用調査」医学的な視点から、食物アレルギーなどの管理指導表に着目し、養護教諭と保護者や医療機関(主治医)とを円滑に繋ぐ役割を担っているかを明らかにすることを目的とした。2020年度末に茨城県内の公立小中学校690校を対象にアンケート調査を行い、2021年度はその解析を実施した。
PermalinkURL https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21H00854