サイトウ ケンタロウ   SAITO KENTARO
  齊藤 健太郎
   所属   京都産業大学  経済学部 経済学科
   職種   教授
研究期間 2003~2010
研究課題 近代化過程におけるイギリスと日本の労働市場変動
実施形態
概要 労働経済に関する諸問題を歴史的に研究している。主に、イギリスと日本の近代化期から現在に至る熟練労働者・技能労働者について取り上げ、制度的局面と市場的局面との双方から分析している。制度的分析としては、労働組合・雇用者団体による賃金決定と熟練形成、またショップフロアにおける熟練工の影響力などについて実証研究をしている。また、市場分析としては、賃金変動や労働移動の統計的分析を基礎に、労働市場統合についての研究を進めている。事例として、イギリスについては機械産業や繊維産業の熟練工を中心に、日本については大工などの建設労働者を中心に、それぞれ実証研究を行なっている。また、現在の労働に関わる諸問題として、イギリスにおける格差社会の現状について関心を持っており、技能教育の政策的側面や若年労働者における賃金・教育格差などについて研究対象を広げている。