Yusuke Hoshino
星野 雄介 所属 京都産業大学 経営学部 マネジメント学科 職種 准教授 |
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研究期間 | 2020/04~2025/03 |
研究課題 | 伝統産業における熟練とイノベーションの実証研究 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 日本学術振興会 |
研究種目名 | 基盤研究(B) |
研究機関 | 武蔵野大学 |
代表分担区分 | 研究代表者 |
研究者・共同研究者 | 星野 雄介,堀 圭介,清水 洋,原 泰史,金 東勲 |
概要 | 2020年度は当初の計画通り、南部杜氏協会の名簿の入力作業を行った。データベース作成は、研究組織のメンバーが行うには膨大すぎるため、相見積もりの上、業者に委託した。委託の結果、当初の予定より早く、2021年2月には全期間のデータ入力を完了させることができた。 また、本研究の関連分野で投稿を進めていた論文がいくつか掲載された。特に強調すべきは、査読付き英文学会誌に掲載された” Apprenticeship and product quality: empirical analysis on the sake brewing industry” であった。この論文は、現行の研究プロジェクトの前段にあたるものである。日本酒産業では従来、農閑期に杜氏(酒造現場の責任者)を酒蔵が雇うことで日本酒を生産している。その杜氏を季節雇用のままとするか、正社員として雇用するかによって、鑑評会で受賞するか、すなわち高い品質の製品を生み出せるかどうかを検討した。分析の結果について、統計的な有意差が出ることが明らかにされた。 さらに、関連分野であるイノベーションに関する論文を2本発表した。うち1本は、カンファレンスペーパーではあるが、査読ありの英文論文であった。最後の1本は大学研究紀要である。2020年度のすべての論文業績は、オープンアクセスとなっている。 ただし、順調ではなかった点もある。それは、COVID-19によって、各種学会が開催されなかったり、オンライン開催となってしまったことである。特に、申請者らが重視しているイノベーション分野の著名学会であるInternational Schumpeter Societyが延期となったのは、仕方ないとはいえ、研究の進捗に若干の影響を与えた。 以上のように、COVID-19の影響はありつつも、2020年度は予定通りに進捗したといえる。 |
PermalinkURL | https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20H01542 |